コストを抑えた部分リノベーションで理想のデザイン&素材感を実現

1,757view2015.12.04

リビング・ダイニング

Iさん夫妻が手に入れた中古マンションは、都心の便利なロケーション。お二人とも徒歩や自転車で通勤できるエリアで物件を探したのだそう。見つけたのは内装リフォームずみの一室。そのまま住むこともできたといいますが……。

「床がテカテカした白いフローリングだったり、キッチンカウンターがアクリル製だったりと、内装の素材感が好みじゃなくて。戸を閉めてしまうと真っ暗になる部屋があるのも気になって、『もし手を加えるなら入居前のほうがいいよね』と、購入してすぐリノベーションを検討し始めたんです」

相談に訪れたのは、奥さまが学生時代から好きだったという「ブルースタジオ」。当初は予算の検討がつかず、「300万~400万円くらいじゃリノベーションできないですよね?」と、''ダメもと''で打診したのだそう。

「ブルースタジオ」から返ってきたのは、「今あるものをうまく生かせば、やりようはありますよ」という心強いアドバイス。リフォームずみ物件ならではのメリットを生かし、解体する部分をできるだけ少なくして、コストを抑えながら理想のプランをめざしました。

 

LDK

既存の床をはがさず、上から好みのフローリング材を施工

リビング

引き戸でLDとつながる洋室は、窓がないため戸を閉めると真っ暗に。「このままでは使えないな、と思いました」

出入り口をふさいで壁を立て、室内窓を設置。奥の寝室に光と風を届けています。窓の高さは手持ちのシェルフ(イギリスのヴィンテージ)に合わせました。

また、室内窓もコストをかけたもののひとつ。木枠よりもすっきり見える、細いアイアンのフレームを選びました。開けておくと北側の部屋まで風が通り抜けます。

 

KITCHEN

キッチン

以前のキッチンはL型。このスペースだけは床を解体して配管工事を行いました。天板はアクリル製からステンレスにチェンジ。

作業のしやすさを考えてⅡ型のレイアウトに変更。シンク前の立ち上がり壁がなく、カウンターの小口を生かした、シャープな箱型デザインを採用しました。

キッチン収納

「調理しながら手を伸ばせる収納が欲しくて」、スウェーデンの壁かけ収納「ストリングシェルフ」をプラス。普段使いのお茶セットなどを並べています。(左)

コンロはもともとついていたものを再利用。鍋などをさっと手にとれるよう、下は扉のないオープン収納にしました。LDから目隠ししたい調理家電もここに。(中央)

キッチンカウンターは奥行きのあるつくりにして、ダイニング側に収納スペースをたっぷりと確保。食器からリビングまわりで使う日用品までおさめています。(右)

 

BEDROOM

入口のドアは省略。いずれ余裕ができたらつける予定

ベッドルーム

LDに面した室内窓を通して、心地いい光がさしこむ寝室。「床はフローリングよりも手頃なカーペットにしました。足音が響かず、落ち着いた雰囲気になったので、かえってよかったと思います」

 

作りつけ収納よりぐんと安価な「イケア」のクローゼットを採用

ウォークインクローゼット

2部屋に分かれていた洋室を、リノベーションでワンルームに。間にウォークスルークローゼットをつくったことで、衣類の収納量が格段にアップしました。

 

床の素材はもちろん、キッチンや室内窓のデザインなど、すみずみまでこだわりを生かしたお二人。「新築マンションは''きれい''だけど、''カッコいい''のは少ない。中古マンションをリノベーションすることで、私たちがめざしていた''カッコいい部屋''ができました」

 

ENTRANCE

レール+棚板のみの簡単な棚を大工工事で製作

玄関

隣の洋室の面積を削ってたたきを広げたことで、自転車も置けるゆとりのスペースに。靴収納は壁面いっぱいのシェルフに変更。

 

リフォームのポイント

Iさん宅のコスト調整のポイント

  • リフォームずみ物件を購入。既存の状態で使えるものは極力つかった
  • 手頃な既製品を活用して、工事費のかさむ作りつけ家具は最小限に
  • 毎日使うキッチンにはコストをかけ、理想のレイアウト&デザインに変更

設計のPoint

予算内におさめるには、既存建物の状態を見極めることが不可欠

部分リノベーションとは思えないほど印象は変わっていますが、解体する部分が多いほど工事費がかさむため、既存の壁、天井、床をできるだけ壊さずに生かしました。ただしこれができるかどうかは既存建物の状態しだい。もとの工事の精度や、配管・配線の設備が更新されているかどうかで、工事費が大きく左右されるケースも。購入前に建物の状態をしっかりチェックすることが大切です。(「ブルースタジオ」設計担当/石橋昴生)

ブルースタジオ

1999年設立。一戸建て、マンションのリノベーション設計のほか、不動産の売買物件、賃貸物件の紹介も手がける。「理想とする暮らし」や「よいと思うもの」を共有し、それを具現化できるように、ていねいなコミュニケーションを重ねながらデザインやプランを組み立てていく。リノベーションセミナーやオープンルーム、個別相談会なども随時開催。

DATA

間取り図

家族構成 夫婦
住居形態 マンション
築年数 26年
専有面積 60.13㎡(18.19坪)
リフォーム面積 49.70㎡(15.03坪)
リフォーム部分 洗面室、浴室、トイレ以外
リフォーム期間 2013年4月~5月
リフォーム費用 420万円
リフォーム設計・施工 (株)ブルースタジオ(石井、石橋)

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