100㎡もの広さを、リフォームで2部屋に。おおらかな空間でのびのびと子育てを

831view2015.12.04

ハンモック

S家の子どもたちはやんちゃ盛りの4人きょうだい。家の中はいつもにぎやかな笑い声にあふれています。「主人を含め、とにかくみんな自由なので(笑)、全員が好きなように過ごせる間取りを考えました」と奥さま。ご両親の持ち家だった100㎡のマンションを譲り受け、スケルトンリフォームを計画。4LDKだった間取りを、なんと2部屋にリフォームしてしまいました。

2つの和室と細長いLDだったスペースは、25畳の広々としたLDKに変身。それ以外にも2つの個室がありましたが、間を仕切っていた壁をとり払って、大空間の子ども部屋をつくりました。「わが家は家族が多い分、この先、何がどう変わっていくかわからない。だから何か変化があったとき、それに合わせて変えられる間取りにしたかったんです」。

間仕切り壁やドアが少ないオープンなプランは、コストダウンにも貢献。のびのびと気持ちいい空間とともに、予算内でのフルリフォームという成果も手に入れました。

 

LDK

リビング

以前は窓側に6畳、その隣に4.5畳の和室が並んでいました。壁を撤去してスケルトンにしてみると、その広さにびっくり!

窓ぎわに設けた小上がりは、じつは畳の下が収納スペース。「納戸がわりに大きなものもしまえて重宝です」。玄関ホールに続く壁面にはクローゼットを3つ並べ、家族の衣類をまとめて収納。ここだけ色をとり入れて、シンプルな空間のアクセントにしています。

室内窓

小上がりにつけた室内窓。ユーズドならではの風合いが魅力的です。隣につくったワークスペースに光を届ける役割も。

壁はペイントのようなテクスチャーのクロス貼りに

ペイントのようなテクスチャー

真っ白な広い壁面をキャンバスのように使って、なごめるコーナーを演出。デスクは「ピーズ・サプライ」から購入したユーズド。奥行きが浅いのでディスプレイにぴったりです。

キッチン

当初は対面式キッチンにする案も出ましたが、広さを優先して壁づけのI型に。天板にも木を使って、シンプルさとぬくもり感を両立。(左)

洗面室とキッチンを一直線にレイアウト。水回りの家事を同時進行しやすいプランです。ドアも省いて出入りしやすく。(右)

洗面室

朝晩に家族が同時に使えるよう、洗面室はツインボウルを採用。ボウルは「TOTO」の実験用シンクを選びました。カウンターはキッチンとおそろいのデザインに。

SANITARY

トイレ

トイレはリフォーム前と同じ位置にプラン。ハンドルや鍵などのパーツで、さりげなくレトロな味わいをプラスしました。設備は省スペースなタンクレスタイプ。(左)

玄関ホール~洗濯室~キッチン~LDをぐるりと回れる回遊動線。行き止まりがないため、家族が渋滞するのを防げます。(右)

 

ENTRANCE

造りつけ収納より安価な既製品の家具を靴箱がわりに

エントランス

玄関ホールで目を引くのは、「ジャーナルスタンダード ファニチャー」で購入したスティールチェスト。上には家族のイニシャルをディスプレイ。

KID'S ROOM

個室も壁で仕切らず、手頃な家具で各自のコーナーをつくる

子供部屋

ワンルームの子ども部屋では、現在は1人1台ずつのハイベッドがマイスペース。将来、どうしても個室が必要になったら、室内の一角を仕切ることもできます。小上がりスペースのあるLDも、好きな場所に壁を立てたり、小上がりに引き戸をつければ、独立した個室ができる仕組み。「しばらくはこのおおらかな開放感を味わうつもり。将来、子どもたちと相談しながら手を加えていくのも楽しみです」

下にデスクを置けるハイベッドは「無印良品」のもの。「1人1室は無理なので、これが自分の“陣地”。ベッドの配置はいずれ子ども同士で決めると思います」

 

リフォームのポイント

Sさん宅のコスト調整のポイント

  • 間仕切り壁やドアを最小限にして開放感とコストダウンを両立
  • 造りつけ家具をなるべくやめて好みのデザインの置き家具を活用
  • 壁は安価なクロスで仕上げ、肌にふれる床は質感のいい無垢材に

設計のPoint

“がらんどう”の箱のような家で自由なアレンジを楽しんで

Sさん宅でつくり込んだのは、水回りを除けば小上がりとクローゼットのみ。ほかには何もない。大きな箱を2つつなげたようなプランです。造作する部分が少なければ、それだけ施工コストを抑えられますし、将来の暮らしの変化にも対応しやすくなります。収納も家具工事などで造りつけるより、置き家具がおすすめ。幅広い価格からデザインが選べる。好きな場所に動かせる、飽きたら買いかえられるなど、多くの利点があります。(「ピーズ・サプライ」井上徹さん)

ピーズ・サプライ

1996年設立のハウスビルダー。「シンプル&ナチュラル」をテーマに、一戸建て新築からリフォーム、キッチン設計などを手がける。甘すぎずクールすぎない“米軍ハウス”などをモチーフにした作風も人気。ユーズド家具や日本の古い建具、レトロなパーツなど数多くそろえ、施主のイメージに合わせて提供している。ショールームは横浜に。

DATA

間取り図

家族構成 夫婦+子ども4人
住居形態 マンション
築年数 35年
専有面積 101.40㎡(約30.67坪)
リフォーム面積 101.40㎡(約30.67坪)
リフォーム部分 全体
リフォーム期間 2013年12月~2014年3月
リフォーム費用 1300万円(防音工事費200万円を除く)
リフォーム設計・施工 (有)ピーズ・サプライ

 

関連記事

Go To Top