アンティークのドアやタイルのキッチンがしっくい壁になじむ家

3,229view2016.04.20

アンティークがしっくい壁になじむ家

【福永さん宅(京都府)】

「サラズで建てられないならマンションでいいと思っていました」というほど、ハウスビルダー「サラズ」のつくるナチュラルな家に惚れ込んでいた福永さん。家づくりの計画がもち上がる前に雑誌で知り、土地のない頃からご主人と一緒に内覧会に参加していたそう。ヨーロッパ風のしっくい壁や、肌ざわりの心地よい無垢材の床などは内覧会で見てふれて体感。アンティークのドアや部材なども“あこがれアイテム”として、しっかりインプットしていました。

こうして、家づくりがスタートしたときにはイメージはかなり明確になっていたのですが、ようやく土地を見つけたとき、思わぬ壁が立ちはだかりました。

 

Living & Dining

扉つきのキャビネットに 生活感のあるものを隠して 。PCコーナーは ペイントの家具で 素朴な雰囲気に
リビングダイニング 【写真左】まん中のキャビネットは背板に配線穴をあけ、ルーターなど、インテリアにそぐわないものをしまえるように。
【写真右】シャビーなペイントが施されたデスクは「ロハスフェスタ」、ウィンザーチェアはネットショップで購入。

【POINT】窓まわりの木枠に しっくいを塗って やさしい表情に。棚をつける場所は 事前に計画して 下地を施工

 

ワークテイストのテレビ台で インテリアを引き締めて 
リビングテレビ台はキャスターつきで、移動がラクラク。大阪の家具ショップ「モビリグランデ」で購入しました。

 

風合いのいい素材と アンティークで 味わい深い空間に 
リビングダイニング床は幅広のイエローパイン材、壁は左官仕上げのしっくい。アンティークの照明やドアがなじみます。

 

Living

リビングと玄関をつなぐ ドアもアンティークリビング「ガラスが割れていたので、花柄のフローラガラスをはめ込みました」。ソファのキルトで空間に柄をプラス。

【POINT】水回りへの開口部は やさしい表情の アーチに

 

ステンドグラス&ランプもアンティークでリビング空間の完成度を高めるためには、小さな部材や設備も雰囲気のいいアンティークで統一するのがおすすめ。

 

Dining & Kitchen

使い込んだ素材感でほっこりなごめるカフェのような空間にダイニングキッチンキッチンカウンターはオーダーメイド。ペイントの“白”は、微妙なニュアンスにこだわって調色。
シンクは「コーラー」のもの。

【POINT】年月を感じさせる 古材の梁を 空間のポイントに

 

ダイニングキッチン勝手口は防火規定上、アルミ製にしなくてはならないので、木の枝に布をかけて目隠しをしてナチュラルに。

【POINT】古材の棚は 大工さんが つくってくれたもの

 

キッチンにも大好きなアイテムをちりばめてキッチン日本でのとり扱い終了間ぎわに入手した「ロジェール」のコンロは、デザインにも使い勝手にも大満足だとか。

 

食品などは ドアつきパントリーにすっきり収納パントリー「捨てられないタイプ」と自己分析する福永さん。たっぷり収納できてすっきり隠せるドアつきのパントリーを希望しました。

【POINT】パントリーのドアは 無垢材を使って オーダー

 

Entrance

心地よい素材感に包まれほっと安らぐ玄関。ニッチには 古材をあしらい、アンティークの雑貨をエントランス【写真左】テラコッタの土間、パイン材の床、しっくいの壁など、自然素材が心地よい玄関。アンティークのドアやステンドグラス、ガラスシェードのランプが、趣を深めて。
【写真右】 玄関のニッチは、やわらかなアーチ形に古材をプラス。アンティークの雑貨でゲストをやさしく迎えます。

 

トガ材で造作した ぬくもりのある 靴箱と収納扉玄関左手の収納扉は通気性のいいルーバータイプに。右手の靴箱と同様にトガ材で造作しました。

おしゃべりしながら好みを伝えて 理想以上の家が完成
福永さんが見つけた土地は、京都ならではの景観条例が厳しい地域。素焼き瓦を使ったカントリー風の外観にはできないことが、土地購入後にわかりました。「はじめはがっかりしましたが、『家の中は思いっきり好きにできますから』とサラズの伊賀さんに励まされ、気をとり直しました。インターネットを見たり、ショップを訪れるなどして部材探しにも積極的に参加しました!」。特にこだわったのは、内覧会でも見たアンティークのドアだそう。「ぜひとり入れたいと思ったものの、サイズやデザイン、状態などぴったりのものを見つけるのは難しく、搬入ギリギリまで探しました。そんな苦労のかいあって、ノブや錠まで古いままの、味わい深いものが見つかりました」

部材や家具を扱うお店は、伊賀さんから紹介されることも多かったそう。「いろいろおしゃべりしているうちに、私たちの好みをわかってくれて、いつも的確なアドバイスをしてくれました」。そんな二人三脚で進めた家づくりを、福永さんは「とても楽しかった」と振り返ります。

家づくりを楽しんだのは、ご主人も一緒。素敵なフレンチテイストの外構や塀は、ご主人によるDIYです。「子どもたちも、手作り感あふれるこの家が気に入っているようです」。家族みんなの思いを詰め込んだ家です。

 

Sanitary

洗面室と 洗濯&脱衣室は 意図的に分離させてサニタリー左手のブルーのドアが洗濯&脱衣室。生活感が出がちな場所を隠し、お客さまも使う洗面室をおしゃれに。

 

素材感のあるアイテム使いがおしゃれ 
洗面室洗面台はイメージを伝え、モザイクタイルと木で造作。アンティークのミラーや白ペイントの棚も素敵。

【POINT】高い位置にある 横長の窓から入る 自然光が快適

 

デザインにこだわってネットで探した小物トイレアンティーク調のペーパーホルダーや壁の木製棚は、手頃な現行品をネットショップで見つけました。

 

古いドアとタイル貼りの床で雰囲気満点のトイレにトイレドアは、ペイントもノブも昔のままのアンティーク。床のタイルは目地を太めにして、古びた感じを演出。

 

Kid's room

デザイン性と機能性をバランスよく子供部屋長男の部屋の棚は造りつけ。パイン材のデスクは「ラスティック27」にオーダーしました。

子供部屋長女の部屋は木製ベッドやドールハウスでかわいらしく。壁はお手入れしやすいクロス張りに。

 

Bedroom

木枠の窓と木製扉で落ち着いた雰囲気に寝室木製フレームの窓は子ども部屋と同じもの。ウォークインクローゼットのルーバー扉も木で造作しました。

 
寝室自然素材に囲まれた寝室は まるでコテージのよう。ベッド横には ロマンチックな表情の家具を。
【写真左】風合いのいいアンティークドアやブルーグレーの棚が、空間に変化を与えています。パイン材のチェストは「モビリグランデ」で購入。
【写真右】「アンティークス ミディ」で買った白ペイントのミニチェストと布シェードのスタンドで優雅に。

【POINT】家じゅうのドアを 味わいのある アンティークで統一

 

アンティークの門扉や手作りの木塀で 外まわりも趣たっぷりに

景観条例をクリアしながら 好みのデザインを実現。アンティークの門扉やレンガに心ときめいて外観【写真左】屋根は黒を厳守、白い窓枠はNGなど、厳しい条例を守りながら、しっくい壁の素材感豊かな外観デザインに。
【写真右】アイアン門扉や枕木、アンティークレンガのほか植栽にもこだわり、ヨーロッパの田舎家風のアプローチに。

【POINT】準防火の規制を クリアした 木製輸入ドア

 

手仕事の素朴さに雑貨を添えて目にも楽しく庭木の塀はご主人がDIYで手がけた労作! ランダムな高さや白ペンキがかわいい。わざと無塗装にした部分が朽ちて、いい表情になっています。

【POINT】DIYの塀で 隣家からの視線を カット

 

庭テラスの木のフェンスもご主人作。薄いブルーの色合いとアイアンのフックがマッチして。

 

Pickup

心地よい住まいのために福永さんが選んだ、こだわりのパーツや設備。暮らしてみて「やっぱり好き」「採用して正解!」だったポイントをご紹介します。

アンティークのドアは 存在感たっぷり

ドア【写真1】リビングのドアも「パイングレイン」で購入。
【写真2】ノブや錠、ぽってり塗ったペイントなどが味わい深いトイレのドアは、東京のアンティーク家具店
「パイングレイン」で。
【写真3】寝室のドアは福井のアンティーク&ネットショップ「ハンドル」で購入。アイアンのノブが年月を感じさせます。

本物にこだわった古いトグルスイッチ

ドアノブアンティーク風のものもありますが、本物のアンティークにこだわり、頻繁に操作しないバルコニーのライトなどに使用。

実験用のシンクは 大きくて、なにかと便利

洗面台 「子どもがいるので大きめのほうがいい」と、洗面ボウルは実験用のシンクを選択。水はねが気にならず、正解だったそう。

 

ドアイメージに合わせて デザインした オリジナルのドア
ブルーのドアは、「雅姫さんの家に使われているドアにあこがれ、似たようにつくってもらいました」。右写真の
パントリーのドアは「シンプルな木で」と希望し、節のないトガ材で製作。どちらもイメージどおりにできて大満足!

 

DATA. 福永さん宅(京都府)

間取り図

 

Profile.

福永さん福永さん

同じ「サラズ」で家を建てた人たちと知り合い、お互いの家を訪問するなど友だちづきあいが続いているそう。
「趣味が合うから、おしゃべりが止まらないほど楽しいです」。ご主人と12歳の長男、8歳の長女の4人家族。

設計のPOINT

「外観は厳しい規制をクリアし、 内部は“本物感”たっぷりに」
伊賀千恵さん

Sala’s(Home Sala)
企画・設計/ 
伊賀千恵さん

ヨーロッパ各地のカントリースタイルをモチーフに、質感とディテールにこだわった家づくりを提案。施主の思いを最大限にとり入れたプランニングに定評あり。自身も無類のアンティーク好き。木製の玄関ドアを使うために道路から3mセットバックするなど、規制をクリアするためにプランを工夫しました。内部は“本物の質感”にこだわるご夫妻のために、油分が多くて味の出るイエローパイン材や厚塗りのしっくいを使用。古材もアクセントに使いました。

【Profile】
高気密・高断熱で耐震性にもすぐれた自然素材の家が人気のビルダー。インテリアコーディネートや外構デザインも得意で、トータルにナチュラルな家をつくる。

家族構成 夫婦+子ども2人
敷地面積 109.16㎡(33.02坪)
建築面積 49.68㎡(15.03坪)
延べ床面積 96.88㎡(29.31坪)1F 49.68㎡ + 2F 47.20㎡
構造・工法 木造2階建て(枠組み壁工法)
工期 2009年4月~10月
設計・施工監理 ㈱Sala’s(Home Sala) TEL: 086-250-3800

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