オープンな間取りとシンプルな内装で家族がのびのび暮らせる家

14,330view2016.04.27

家族がのびのび暮らせる家

【Tさん宅(兵庫県)】

共働きのご夫妻と、4歳の息子さん、9カ月の娘さんの4人家族。「沖縄のスローな空気感が大好き。時間ができると家族旅行に出かけます」。モビールなど、室内には沖縄の思い出の品も飾られています。

ご夫妻が生まれ育ったのは、世界最長の吊り橋がかかる明石海峡のすぐ近く。美しい自然もおいしい海の幸も豊富なこの土地は子育てにもぴったりと、お二人は地元で土地探しを始めました。

「せっかくなら明石海峡が望める見晴らしのいい場所に家を建てたいな、と思っていました。けれど、そんな好条件の土地にはすでに家が立っています。1年半ほど土地探しをして、半分あきらめかけていたときに偶然、ここを発見! 雑木林のような傾斜地だったので擁壁工事に時間とコストがかかりましたが、おかげで想像以上の絶景を手に入れることができました」

家づくりを依頼した「ラブデザインホームズ」とは、インターネットを介して出会ったのが縁。シンプルなデザインをはじめ、家族みんなの住み心地を考えたプランや、通風&採光などにもこまかな心くばりがされた家に共感したそう。「オープンハウスに行くと、必ず『わが家にもとり入れたいな』と思う設備やアイディアがありました。廊下のない間取りの提案などにも『プロってすごいな』とうなずくばかり。擁壁工事の分、建築費に限りがありましたが、コストコントロールも得意と聞き、安心して依頼できました」。完成後も、設計者の大島慶大さんの動向が気になるそうで、「フェイスブックやブログで近況をチェックしています(笑)」。

  

Tさん宅の "コストダウンポイント"

  • 廊下のないシンプルな間取りで、扉や壁などの間仕切りのコストを大幅にカット
  • 高価な材料と安価な材料を使い分けて内装費用をコントロール
  • トイレなどの水回り設備は既製品のリーズナブルなラインをセレクト

 

 

1F  DK

DK【写真左】1F DK デッキテラスと床の色を合わせて連続性を高め、より開放的に。ペンダントランプは、芦屋の「flame」でひと目惚れしたもの。
【写真右】キッチンとダイニングテーブルを横に並べたことで、会話をしながら自然な流れで作業できるように。
「家事が楽しくなりました」

【ココが暮らしやすい!】準備も片づけも横の移動だけでスムーズにできる!

 

DK1階の床は家の印象を左右するので、選りすぐりのチェリー材に。「落ち着きのある色合いで気に入っています」と
ご主人。

【ココが暮らしやすい!】

⑴ 水回りを1カ所にまとめて家事ラクな家に。
⑵ 子どもに目が届きやすく一緒に作業もできるデスクコーナー。
⑶ 廊下のないシンプルな間取りで、いつでも 家族の気配が感じられる !

 

1F  リビング

リビング光と風が気持ちいいリビング。「今は『無印良品』のソファですが、いつか革のソファがほしいなと思っています」と奥さま。

 

リビングリビングと玄関ホールの仕切りはガラスにして、床材と同じ色の木製ブラインドを設置。
ブラインドを下げれば壁のように。(上の写真参照)

【ココが暮らしやすい!】ブラインドで空間の印象を手軽に変えられる

 

1F  玄関ホール

玄関ホールたたきは、掃除がしやすいコンクリート仕上げ。すぐ左手にLDKが広がります。正面の白い引き戸の奥はトイレ。

 

玄関ホール床面に設けたルーバー扉の奥には通気用の窓が。「ときどき必要になるゲスト用のスリッパなどをしまうのにも
うってつけのスペース。上部の収納庫内にはコンセントを設置して、コードレス掃除機を充電できるようにしました」

【ココが暮らしやすい!】通気用の窓を設けて玄関を快適に。壁と一体化した収納で見せたくないものをすっきり収納。

 

1F  キッチン

瀬戸内海が目の前に広がる快適キッチンは 機能性も抜群!

以前は社宅住まいだったTさん。湿気がこもりやすい、浴室が寒いなど、不便に感じたことを新居ではうまく解消できました。「でも、キッチンは悩みました。以前の壁づけのクローズドキッチンが使いやすかったので、そこは継続しようかと。けれども新居でそのスタイルを実行すると眺望を生かせなくなり、動線も悪くなってしまいます。結果、今のオープンなキッチンになったのですが、これがよかったですね」と奥さま。

景色を眺めながらの料理は楽しく、ワンルームのLDKは、いつでも子どもと一緒にいられるのも気に入っています。「料理の腕前が上がったら、ここでカフェでも開きたいくらい(笑)」。
Tさん宅なら、どんなカフェにも勝りそうです。

 

キッチンステンレスのキッチンは、LD側から手元が見えないように立ち上がりをつけて。調味料などが置けるように奥行きを設けたのもポイントです。食洗機は「ガゲナウ」。

【ココが暮らしやすい!】レンジフードのパーツも洗えるハイパワーの食洗機で片づけがラクに!

 

キッチン【写真左】視線の先に明石海峡と壮大な吊り橋が!
【写真右】窓の開閉はチェーンでラクラク

 

キッチン【写真左】キッチンの背面には造りつけの収納庫が。「食器、食材、家電などをまとめてしまえて便利です」。
引き戸には安価なラワン材を使い、床の色に合わせてペイントしてコストダウンをはかりました。

【写真右】収納庫内部の最上段に小窓を設置。ここでも通風を考慮して。

 

1F  デッキテラス

デッキテラス朝食をとったり、バーベキューやプール遊びを楽しんだり、ここは第二のリビング&ダイニング。デッキ材は、ヒノキ材をリビングの床の色に合わせてペイントしたもの。

【ココが暮らしやすい!】生い茂るグリーンでプライバシーを確保

 

デッキテラス【写真左】白い外壁にテラスと玄関ドアが映えます。南側のテラス方向に大きな窓を設けている分、玄関側の窓は小さめにして防犯性をアップ。
【写真右】ライトアップした夜も雰囲気抜群♪

 

2F  子ども部屋

子供部屋将来、2〜3室に仕切ることを前提に、窓やスイッチプレートなどをプラン。息子さんも「ここ、いいやろ」とご自慢の部屋です。

 

2F  寝室

寝室「これからベッドを買う予定」という寝室。壁の1面だけダークグレーでペイントしているのがおしゃれです。
床はナラ材を採用。

 

1F  洗面室

洗面室「実験用シンクは大きくて便利。ベビーバスは使わず、ここで下の子の体を洗っています(笑)」と奥さま。
造作した棚&鏡は、モノの出し入れがスムーズでお気に入り。

【ココが暮らしやすい!】雨の日でも洗濯物が干せる収納式のワイヤーをとりつけ

 

1F  トイレ

トイレ【写真左】手洗いシンクにしたのは、柳宗理デザインの調理用ボウル! 溶接&配管工事をしてとり入れました。
【写真右】壁を淡いグリーンに塗るアイディアは「ラブデザインホームズ」のオープンハウスで。トイレはリーズナブルなものを選んでコストダウン。

 

1F   浴室

浴室ホテルライクなシステムバスを展開する「スピリチュアルモード」(和光製作所)をセレクト。浴室からも瀬戸内海が眺められます。

 

教えて! Tさん宅の資金計画

自己資金について

資金計画結婚して3年ほどたって、社宅の環境や古い設備に不満を感じたことから新築を考え始め、夫婦それぞれの職場の積立制度を利用することに。独身時代の貯蓄のほか、両親からの資金援助の分も加えることができました。

住宅ローンについて

夫婦それぞれで三井住友信託銀行(夫)と職場の組合(妻)のローンを契約。銀行ローン(変動金利型)は比較サイトなどで調べ、金利が最も低いものにしました。妻のローンは、産休&育休の間は返済をストップできることが大きな決め手に。月々の返済額は2本立ての合計で約8万円、ボーナス月は約20万円です。

【施主のつぶやき】
ローンを2本立てにしたことで、それぞれが住宅ローン控除を受けられました。月々の返済額は無理のない額に設定しているので、繰り上げ返済を検討しようと思っています!

 

DATA. Tさん宅(兵庫県)

間取り図

設計のPOINT

間取りや外観をシンプルにすることで、無理なく大幅にコストダウンできます。ただしこの場合のシンプルとは、コストを抑えるための手段ではなく、本当に必要なものを必要な分だけ使うことを意味します。その一方で、部材&内装材はTさんの好みの自然素材を多用して、個性を感じられるように仕上げました。また、この家の最大の魅力である“眺望のよさ”を生かすために、LDKに大きな開口をとり、景色を存分に楽しめるようにしているのもポイントです。

大島 慶大

ラブデザインホームズ
大島 慶大さん

1976年生まれ。摂南大学工学部建築学科を卒業後、住宅系設計事務所・設計施工会社を経て、2007年に独立し、2008年に「ラブデザインホームズ」を設立。
神戸を拠点にシンプルなデザイン住宅を提案。

家族構成 夫婦+子ども2人
敷地面積 161.34㎡(48.81坪)
建築面積 49.48㎡(14.97坪)
延べ床面積 95.76㎡(28.97坪)
1F 49.39㎡ + 2F 46.37㎡
構造・工法 木造2階建て(軸組み工法)
工期 2011年9月〜2012年1月
本体工事費 1790万円
3.3㎡単価 約62万円
設計 ラブデザインホームズ
TEL: 0120-344-323
施工 柴田工務店
TEL: 0799-22-2577

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