ローコスト住宅で起こりがちな失敗例を知りたい!

2,454view2017.03.09

ローコスト住宅のイメージ写真

予算内で家づくりに成功した先輩たちに、ずばり「失敗したと感じるポイント」をリサーチ。「住みはじめてみたらこんな問題が…」「やっぱりここにはお金をかけておくべきだった! 」などなど、リアルなご意見が集まりました。これから家づくりをする人にとっては、きっと“ 転ばぬ先の杖" になってくれるはず!

“ 小さな家 "はここが不満!

「延べ床面積を絞ってコンパクトにする」というコストダウンアイディアを実践すると、やはり“ 狭さ" が悩みの種になるよう。まずはその声をまとめました。

  • 玄関の広さを絞ったうえに、省スペースな回り階段を採用したら、冷蔵庫や家具などの搬入が大変でした。1 階にピアノを入れる予定もあったけれど、廊下の幅が狭く、コーナーを曲がれないと分かってあきらめました。( 東京都・K さん )
  • 家族の一体感を重視して小さな家を建てたら、子どもたち( 長男と次男 )が大きくなるにつれて狭く感じるようになった。特に友達を呼んできたりすると、リビングが人でいっぱいに! ( 東京都・W さん )
  • 面積の都合で子ども部屋をつくらなかったけれど、これから成長したら不便かも。大人はもちろん子どもにも、ある程度プライベートな空間は必要かもしれません。( 埼玉県・K さん )
  • LDを広くしたかったので、洗面室にあまり面積を割けなかったのが失敗。子どもの着替えを手伝ったり、大量の洗濯をするときなどに、狭くてイライラ!  LDよりこっちの面積を優先するべきでした。( 千葉県・M さん )
  • 床面積を減らそうと、和室をあきらめました。ところが親や兄弟が泊まりにきたとき、寝てもらう部屋がない! 結局リビングに布団を敷いていますが、落ちついて過ごしてもらえません。夫婦2 人とも実家が遠いので、客間は必須でした。( 茨城県・G さん )

“ オープンプラン" に感じる不便さとは?

間仕切り壁を減らしたオープンなプランは、定番のコストダウンテクニック。その反面、意外な問題点を感じているかたもいるようです。

  • LDK から玄関の土間までワンルームにしたら、エアコンの効きが悪い。特に冬場はものすごく寒いので、土間との間にカーテンを下げています。( 茨城県・T さん )
  • 寝室以外は個室のない間取りを採用したら、思ったより物音が響きやすく、子どもが寝てからは音を極力出さないように生活するはめに。( 滋賀県・N さん )
  • 吹き抜けは2 階の床が少ない分ローコストと聞き、開放感にもひかれて採用したけれど、冷暖房の空気がすべて逃げて行ってしまう。また家じゅうの声が筒抜けなので、電話の話し声までうるさく感じることも。( 神奈川県・A さん )
  • オープンキッチンにしてLDとつなげたら、雑多な調理台が丸見えに。片づけが苦手なので、自分には向いていなかったかも。( 静岡県・E さん )
  • トイレを個室にしないで、洗面室の一角に設けました。掃除などがラクなのはいいけれど、誰かが用を足している間、洗面台が使えなくて困ることも。( 神奈川県・M さん )

オープンプランに関する情報は「ローコスト住宅の間取りのポイント」もチェック!

 

内装や設備のチョイス、ここが失敗だった!

コストを抑えるのに有効といわれる、内装・設備選び。グレードを落としたり、安価な素材に変えたりと、みなさん工夫しているようですが…

  • 壁面をローコストなビニールクロスにしたら、家具などが当たるとすぐに汚れ、落とすのが大変! ( 東京都・O さん )
  • ビニールクロスは安価だったけれど、時間がたつにつれてクロスの継ぎ目がくっきり出てきて気になります。( 山梨県・H さん )
  • 「エコキュート」の貯湯タンクの容量を、もう少し大きいものにすればよかった。お湯の量がいつもギリギリでドキドキします。( 愛知県・T さん )
  • 浴槽をいちばんグレードの低いタイプにしたら、早々にキズがついた。同じ樹脂製でも、ワングレード上ならキズつきにくかったと知って大ショック! 事前にショールームで質感を確かめればよかった。( 神奈川県・I さん )
  • キッチンのコンセントを減らしたのが失敗! ハンドミキサーなどの調理器具を使うときに足りなくなります。( 和歌山県・K さん )
  • トイレの数を増やすとその分コストがかかるので、1 カ所だけにしたが、朝は家族4 人で順番待ちに。また寝室から遠いので、夜間トイレに行くとき不便です。( 千葉県・N さん )
  • 玄関ドアを手ごろなタイプにしたけれど、防犯性の高いキー設定ができるものにすればよかった。(埼玉県・Rさん)

内装や設備についての情報は「ローコスト住宅の”落とし穴”を知りたい」もチェック!

コストコントロールには落とし穴も…!

「家づくりの予算= 建物の金額」と思われがちですが、実はそれ以外にかかるお金も。予算ぎりぎりで計画していると、結果的にコストオーバー! というはめに。

  • 念のため敷地の地盤調査をしたら、43本もの杭打ちが必要に! なんと300 万円も予算を超過してしまいました。( 愛知県・T さん )
  • 購入した敷地では新しく給排水本管工事をしなければならず、その工事費189 万円が予想外の出費でした。( 東京都・J さん )
  • 外構工事も新築のローンに組み込めばよかった。あとから手をつけようと思っても、入居してしまうとなかなかお金をかけられない! ( 岡山県・R さん )
  • 建設地が準防火地域だったので、防火窓にしなければならず、通常の窓よりコストがかかった。( 東京都・K さん )
  • 登記費用や税金を見込んでいなかったので、その出費が痛かった! また火災保険も思った以上に高額でした。( 山形県・M さん )
  • 土地と建物のトータルで予算調整しなかったのが失敗。土地の購入で予算をオーバーしてしまい、建物にお金をかける余裕がなくなってしまった。( 滋賀県・S さん )

まとめ

失敗談をふまえたうえで、先輩たちにアドバイスをうかがうと、「大事なのは“ 予測と優先順位" 」というお答えが。何にどれだけお金がかかるのか、あらかじめ把握したうえでトータルな予算計画を立てること。またコストは削るだけでなく、どうしても譲れない部分にはしっかり予算を割くこと。この2 つがローコスト住宅成功の秘訣! と教えていただきました。

ローコスト住宅を検討中の方は、目に見えない失敗を防ぐにために、こちらの記事もぜひ参考に。

ローコストなハウスメーカーの選び方と注意ポイントを徹底解剖!

破格!「超ローコスト住宅」のカラクリ

 

 

この記事のライター:後藤由里子
主婦の友社刊「はじめての家づくり」をはじめ、数々の住宅・生活関連記事を手がけるライター。キャリアは20年、これまでの実例や建築家、ハウスビルダーへの取材件数は300以上に及ぶ。

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