家族のために毎朝焼くマフィンが似合う ぬくもりいっぱいの家

797view2017.07.22

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浜田さん宅(岡山県)】

「将来カフェを開きたい」との夢を抱く浜田さん。大好きなお菓子作りを心おきなくできることが、家づくりのこだわりのひとつでした。「壁に向かったキッチン」を希望したのも、道具を広げたり粉が飛び散ったりする作業を考慮してのこと。「でも閉鎖的すぎるのも寂しい」との思いをくんで提案されたのが、室内窓を設けたプランです。リビングの様子をうかがいながら作業ができ、キッチン内部はほどよく目隠し。木枠の窓は空間のアクセントにもなっています。

ぬくもりのあるパイン材の床、左官職人がぽってりと塗ったしっくい壁、天井で存在感を放つ古材の梁。本物素材に包まれた空間は、身も心もリラックスできます。さらに浜田さん宅に心地よさをもたらしているのは、「ほの明るさ」にあるよう。「明るすぎないほうが落ち着くから好きなんです」との希望で、庭に面した掃き出し窓のほかは、開口部は小さめ。照明器具の照度も抑えめで、夜もほっこりとなごめる雰囲気です。

LDK全体で約13畳という決して広くない面積も、浜田さんの姿勢のあらわれ。「狭いほうが家族も友人もギュッと集まれるでしょ(笑)」。子どもも交えてのパーティもよく開くそうです。逆にトイレを広めにしたのは、「子どものトイレトレーニングがしやすいから」との理由。やさしいママの視点がいっぱい詰まっています。

ここに大満足!

  • 無垢材やしっくいなど「本物素材」のぬくもりと風合い
  • LDとつながりながらほどよくこもれるキッチンのレイアウト
  • ほっこりなごめて人が親密になれるほどよい明るさと広さ

 

1F ダイニング

【こうしてよかった!】 古材を使った梁は傷や汚れが味になりインパクトも十分

ダイニングだけは梁を見せてリビングとイメージを分け、食事に集中する雰囲気に。アンティークのランプや雑貨が似合う空間です。

壁面に造作したカップボード。ガラスは花柄と迷った末にドット柄を選びました。ほどよくシンプルで、少しレトロな味わいも。

F キッチン

【こうしてよかった!】 造作の木枠の室内窓はインテリアとしても素敵

キッチンは対面式と独立型のいいところどりのセミクローズドタイプ。オーダーメイドのキッチンは、サイズも素材もデザインも自分仕様に。「必要なものにさっと手が届いて、使い勝手がいいです」

 

【こうしてよかった!】5㎝角タイルの天板は、かわいさと使い勝手がちょうどいいバランス

キッチンとダイニングが横に並ぶレイアウトは、配膳や片づけの動線がスムーズ。家族もキッチンに立ちやすいスタイルです。お手入れがしやすくまわりの壁に油煙が飛び散りにくいIHクッキングヒーターを選びました。

 

1F リビング

【こうしてよかった!】しっくい壁は黄色っぽくしたので、より落ち着いた雰囲気に

左官職人がコテで仕上げたしっくい壁は、ヨーロッパの田舎家のような風合い。光が美しく回って、心地よい「ほの明るさ」です。パイン材の床は節の感じや仕上げの色も希望どおりになりました。

 

左は洗面室、右はトイレに。アーチの壁が空間を分け、やさしさを生んでいます。高さやカーブは現場でじっくり検討しました。

 

面室前のアーチ越しにリビングを見たところ。アーチのフレームに切りとられ、部屋の眺めがまるで洋書の1ページのよう。

 

DIYで手を加えたり庭いじりをしたり。大切に家を育てていきたい

手作り全般が好きな浜田さん。カーテンを縫い、棚をとりつけ、木工も手がけて、今は木製の室外機カバーを制作中。さらに庭もコツコツと自分たちで。「生まれたばかりの次男をおんぶし、スコップでレンガをひとつずつ埋めていきました」というから驚きです。

住み始めて3年。DIYで手を加え、季節ごとに模様がえをし、「楽しみながら家を育てています」という言葉が実感できる浜田さんのお住まいです。

 

1F 洗面室

【こうしてよかった!】洗面室を広くとったので室内干しもできます

カウンターは10㎝角のシンプルなタイル貼り。清潔感のある白基調でまとめ、洗面ボウルやミラーのデザインでエレガントさを。

 

洗面室の壁の1面を板張りにして白くペイント。自分で棚をとりつけたり、ピンを刺したり、アレンジしやすいのが魅力です。

【こうしてよかった!】広くとったトイレは子どものトイレトレーニングにも◎

トイレの手洗いカウンターは、木の天板にペイントの扉、陶器のボウルやモザイクタイルなど、素材とデザインにこだわって造作。

1F エントランス

玄関ドアの上にあしらった古材が印象的。たたきにはテラコッタタイルを敷き、上がりかまちにカーブをつけてやさしい表情に。

三角屋根を生かした勾配天井が素敵。ドアを開けると正面にステンドグラス入りの壁が。

外観

【こうしてよかった!】三角屋根がかわいくて、帰ってくるたびにうれしい気分

しっくい壁に素焼き瓦、三角屋根や飾り板戸、ドーマーなど、素材もデザインも「ずっと憧れていた家」が形になりました。

2F 子ども部屋

子ども部屋はシンプルな内装にして、ウォールステッカーを自分で貼り、フラッグガーランドやペーパーポンポンでかわいらしく。

2F 寝室

ドーマーのある寝室は、勾配天井と高窓からの光が快適です。素朴なアイアンのシャンデリアで山小屋風の雰囲気に。

2F 子ども部屋

お子さんが小さい現在は、子ども部屋のひとつに木工の材料などを置き、DIYのアトリエとして活用。お子さんのデスクもつくったそう。

profile

浜田さん

6歳と3歳の男の子の子育てに追われながらも、毎日違う「朝マフィン」の写真をインスタグラムにアップ。撮影中にも手際よく2種類のマフィンを焼いてくれました。イベントに出店する焼き菓子も人気だそう。

 

DATA

家族構成 夫婦+子ども2人
敷地面積 172.00㎡(52.03坪)
建築面積 49.38㎡(14.94坪)
延べ床面積 86.29㎡(26.10F47.58㎡+2F38.71
構造・工法 木造2階建て(軸組み工法)
工期 201112月~20125
設計・施工

Sala's(サラズ)

☎086-250-3800

www.sala-s.jp 


      
      

設計のPoint

Sala's(サラズ) 伊賀千恵さん

「本物感」にこだわった高性能の家づくりをする同社を共同設立し、企画・設計を担当。施主の思いに寄り添ったプランニングに定評あり。

 

 

「お菓子のようなかわいい家で暮らしたい」というご要望にこたえ、しっくいや自然石を用いて、かわいらしさの中に本物感のある外観を提案しました。間取りについてはセミクローズドキッチンをご希望されたので、限られた広さの中で狭さを感じないよう、廊下スペースをとらないプランに。キッチンにいても家族の気配を感じたり、好きなインテリアが見えるように部屋の配置を工夫し、キッチンに内窓を設けました。楽しく住みこなしていただいているので、とてもうれしく思います。

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